LTOです。
Liner Tape-Open の略だそうです。ちうか、よーするにテープです。
バックアップテープといやながーい歴史があるわけで、私が知ってるのはQIC、DDS、LTOくらいでしょうか。QICは大学に転がってるのを見て、手に持ったことがある。程度ですけどね。
改めて容量を調べてみたら、QICが100MBオーダー、DDSが50GBオーダーなんですね。だからと言って。LTOが10TBオーダーになってるか?っていうと、ちぃと足りませんが。
そーいや、大学のころに中古のDDSちうかDATドライブをもらって、SGI のIndyに繋いでた時代がありましたよ。DDSテープが高くて買えないからって、音楽用DATテープを使ってみたものの、エラーだらけでまったくバックアップにならなかった。という話がありましたが。
ちうわけで、本題です
そうだ!LTOを使おう。って思い立ったアナタ、まずはよーく考えてください。LTOを実用するには、大きな問題が3つあります。
- なにかと値段がたかい!
- 高価なインターフェースしか使えない!
- ソフトウェアも高価なものしか使えない!
もうね、業務用ですがなにか?って世界なんですよ。データセンタにおいてあるのが当たり前、中小企業の事務所のマシンルームがせいぜい。SOHO?すら相手にしてないような世界です。
そーんな製品があるなら、使ってみようじゃねーか!ってなりますよね?(ん?)
10年くらい前のバックアップだと、まずは D2D、ちょっとリッチに D2D2T っていうのが標準だったわけですが、2020年の今、テープ?は?時代はクラウドだよ。って言われる世の中ですが、やっぱりテープを使いましょう。
インターフェース
LTOは計算機の中では補助記憶装置なんで、とーぜんなんらかのインターフェースで接続することが必須です。で、LTOで使えるのは。
- Fiber Channel
- SAS
以上!!!
USB? SATA? そんなちゃっちいインターフェースではつながりません。せめて iSCSI で繋がせてって言いたいところですが、DELL のテープライブラリ装置に追加カード刺して iSCSI でつなげる製品しかありません。
って、ここまで書いて気付いた。以前に同じような話書いてたわ
ソフトウェア
なんで、これが本題。ソフトウェア。しか も Windows で使うっていう前提で。
Windows でっていうのがなかなかに厄介で、OS 標準の機能だとデバイスマネージャに名前が載る程度なんですね。
「OS 標準機能でバックアップなんか触ったら、データ壊すだろ。専用ソフトしか認めん!」っていうのが思想にあったとか聞くんで、まぁしょうがないんでしょうが。
なので、なんかのソフトウェアをインストールするわけですが、まぁこんな業務用の世界なんだから、とーぜんソフトも高い。なんで、実質的に無償ソフトで探すしかない。
EaseUS TODO Backup Workstation というソフトだと3000円くらいで LTO 使えると謡ってるんですが、ちょっと調べてみると EaseUS なる企業、中国らしい。中国製?いや辞めとけ。裏でなんか抜いてても全然不思議じゃないし、なにより中国製ソフトの無償版って、何かボタン1個押すたびに有償版買えやって広告見せられる。
ちうわけで、こんな選択肢があります。
- LTFS
- Cygwin
- Veeam community edition
使い勝手でいうと、一番は LTFS でしょうか。
LTFS というソフトウェアがあるわけじゃありません。ドライブベンダーが無償配布しているドライバーをインストールすると、テープドライブがWindows上でドライブレターを持った論理ドライブとして使えるようになるってことです。
こんな風に、エクスプローラ上に、LTOカートリッジのアイコンが出てきます。
IBMの場合、IBM Spectrum Archive Single Drive Edition というパッケージをダウンロードしてきて、インストールしたあとドライブレターを割り振ります。
この LTFS Configuration を使って設定が必要っていうの、案外はまりポイント。私は5分悩みました。
Windows でのファイル操作と同じなので、使い勝手は非常に良いです。
ただし、LTO5 以上でしか使えません。ドライブが LTO5 でも、カートリッジが LTO4 だと LTFS では使えません。
汎用性が高いのは Cygwin でしょう
Cygwin 上で tar コマンド、mt コマンドをインストールすれば、Unix でのテープ操作と同じように LTO が使えます。
とーぜん、Unix 系の tar と互換があります。
ただ、Unix だと
tar t
とすればテープの内容をリストできるのに、Cygwin だと
tar tf /dev/st0
とデバイスファイルを指定しないと動きません。なぜ?
あと、Cygwin を起動するときに、「管理者として実行」をしないと、ドライブからアクセス拒否されます。
たぶん、使いこなせれば最強、Veeam Community Edition
VMware 環境用のバックアップツールとして最近台頭してきている、Veeam。なんとこれ、Communty Edition があるんですね。
当然、保守は受けられませんが、製品としての Veeam と同じものが使えるっポイ。まだほとんど触ってないので分かってない部分もあるんですが、どーやら製品と比べてバックアップジョブが10個しか設定できない。という違いだけに見えます。
んで、ここでの本題、LTOの取り扱い機能を持ってます。
ただ、これ使うならテープライブラリーにしないとあまり意味ないかもですけどね。
<画面写真>
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