2016年2月アーカイブ

安いQNAP

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QNAPといえば、高級NAS
あ、いや、業務用の本気のやつは除いてですよ、自宅サーバで使えるって意味で
TS-412の場合でディスクなし、店頭セール品で4万からとか、そんなお世界です。古い型番なので、今の値段とかは分からないんですが・・・

そんな中で、2ドライブとは言え、通常店頭価格が2万を切る製品があるんです。TS-212Pという製品で、ヨドバシでの購入価格が 17800円でした。

なんでこんなに安いんだろ?と思ってたんですが、使おうとセットアップを始めてみて納得。ということで写真なんかを載せてみます。

まずは外観。DSCN5671.JPGDSCN5659.JPG上が運用中のTS-412、下がパッケージを開けたばっかりの TS-212Pです。TS-212P にディスクトレイがなくて、え??となります。

TS-412は、トレイにディスクを搭載してシャーシに差し込みます。とーぜん、HotSwap対応です。DSCN5674.JPGはて?TS-212Pはどーやってディスクを搭載するのだ??とマニュアルなんかを見ると、DSCN5661.JPGDSCN5662.JPGシャーシ内に直搭載でした。ケースを開けて、フレームに直止め。2台目のドライブは、パソコン本体に内蔵するのと同じように SATA ケーブルで接続します。つまり、ディスクのメンテナンスには Shtudown が必要ということです。ディスクを載せると、こんな感じDSCN5680.JPG

結論として、HotSwapできない、メンテナンス性を犠牲にしたからこそ、安くなっている。ということですね。

ただし、Firmware は同じです。NFS や iSCSI もサポートしてます。仮想システムのStorageとかに使うんじゃない、ただのNASであれば、十分じゃないかしら?

デジタル放送のテレビ番組を録画すると、けっこーでっかいファイルになる。というのは周知の事実かと。
30分のアニメを一本録画すると、CMを含んだ状態で 4GB 程度、CMをカットしても、3.3GB程度あります。
余談ですが、30分アニメのなかで、CMって5分程度なんですよね。本編が130MB/minなのに対してCMは140MB/min。テレビ放送って、CMのためのものなんですね・・・・

で、まぁこんなでっかいファイル、そのまま保存してたら、ディスクがいくらあっても足りません。なので、再エンコードという話がでてきます。

まず、テレビ放送の動画パラメータはこんな感じ

  • MPEG2
  • 1080i (1920×1080)
  • 60fps (インターレス)

これを、こんなパラメータで再エンコードします。

  • H264
  • 720p (1280x720)
  • 30fps (プログレッシブ)

この解像度が十分なのか?という議論はありますが、このパラメータで再エンコードすると30分アニメがおおよそ 180MB です。ただし、サイズのばらつきは MPEG2 に比べて大きく、200MBを超えることもあれば、150MBをきることもあります。

で、この再エンコードをどうやるか?ちうのが肝心の話ですが、ffmepg を使います。
コマンドパラメータはこんな感じ

ffmpeg -i input.ts -deinterlace -vcodec libx264 -r 30000/1001 -s 1280x720 output.mp4

なお、なーにも考えずに、ffmpeg -i input -vcodec libx264 output.mp4 としてしまうと、500MBくらいのファイルができます。Default だと 1080i の動画を作ってしまうようで、60fps相当のデータを作ってしまう・・・のかしら?

foltia ANIME LOCKER on VMware

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foltia ANIME LOCKER というソフトパッケージがあります。テレビ放送をどうにかするソフトパッケージです。

いやね、テレビ放送をどうにかするサーバがあるって話は知ってたんですよ。だけど、「えー、REGZAほどの使いやすさはないんでしょ?いいよぉ」って決め付けて、ずーっと放置してたんですよ。だけど、おい、2週間前までの私、そこに正座。

もうね、REGZA なんて目じゃないです。単に画面が大きいだけ。しょせんはテレビ放送、ちゃんと見たい作品はBD買うわけで、テレビ放送に画質なんて・・・・・って話なんです。

で、利便性で圧勝なのは良いんですがいかんせんサーバ。コンピュータを 24 時間運転しないといけません。なにが問題って、電気代です。常時稼動サーバって電気喰うんですよ。一台あたり一ヶ月1万じゃ効かない。そこで思い立つのが、foltia も仮想環境で動かせないか?というお話。

ふつーの一般家庭には、ESX で仮想化されたサーバがあるでしょうから、ここに乗せてしまえば、電気代の追加なしでサーバが増やせるわけです。ただ、問題となるのが、チューナとか追加ハードウェアをどうするか?その辺についてまとめてみたいと思うわけです。


まず、追加ハードウェアを買いましょう

  • PCI Express 接続チューナボード PT3
  • IC カードリーダー CLOUD2700

最低限、この二つは必要です。PT3 の代わりに、USB 接続のチューナでも大丈夫。PX-S3U2 が使えますね。ただし、地上デジタル、BS のチューナが各々一個しか乗ってませんから、PT3 と同様の運用はできません。

ここで1つ注意。
各2チューナだ、入手製だを考えるとつい PX-W3U3 V2.0 を買いたくなるのですが、こっちはダメ!メーカが Linux 用ドライバーを出していないので、foltia から使うことができません。

チューナが届いたら、早速取り付けます。DSCN5658.JPG

ここでまた一つ、注意!
このように、PT3 を PCI Express で接続する場合、サーバは Intel CPU のマシンでないとダメです。

PT3 は、ESX の PCI パススルー機能 (DirectPath I/O構成) をつかって、まるごと仮想マシンに使わせるのですが、この DirectPath I/O 機能が、Intel の VT-d を使って実現しているそうです。このため、Intel CPU のマシンでないと使うことができないわけです。具体的には、AMD Opteron の DELL T105 では使えず、Intel Xeon の DELL T110 II では使えるわけです。はい、ハマりました。

ハードウェアを挿して、ESX を起動したら、PCI パススルーを設定します。PCI-paththrough.pngPT3 は「Altera Corporation <class> Multiamedia controller」という名前で見えるようです。ちうか、PCI Express の口を FPGA でやってて、デバイスの Default のままなんでしょうね。これは間違えると、ESX ホストに影響を与えるでしょうから、慎重に設定しましょう。

あと、この画面で PCI パススルーを設定した場合は、ESX ホストの再起動が必要です。PT3 を挿すときにホストを止めるでしょうが、挿したあと、ESX を上げても、普段の仮想マシンは上げずに、先に PCI パススルーを設定して、再起動まで終らせましょう。

次に、foltia をインストールする仮想マシンを作ります
vMachineConfig.png普通に仮想マシンを作るときとの違いは、USBとか、PCI デバイスの設定ですね。IC カードリーダーもホストのUSB端子に指して、仮想マシンの設定で接続します。このスクリーンショットのマシンは、PT3 と PX-S3U3 の両方を一台のマシンに繋いでます。地上デジタル、BSともに3チューナという環境です。

例によって、また注意
仮想ハードディスクは SCSI ではなく、IDE 接続にしましょう。これが原因なのか?までは突き止めていないのですが SCSI 仮想ディスクでマシンを作ってインストールしてみたところ、Linux Kernel が Panic を起こして立ち上がりませんでした。

マシンを作ったらインストールです。foltia は インストーラが ISO ファイルで供給されているので、ふつーにインストールしましょう。インストーラは、FreeBSD の boot-only ディスクのように、マシンを起動するだけで、実際にインストールするファイルは、その場でダウンロードしながらインストールするっていうことをやります。なので、けっこー時間がかかります。うちの環境だと、2時間弱かかります。せっかくの ESX 環境なんですから、インストーラ走らせたら寝てしましょう。

インストールが終ったら、初期設定をやるわけですが、ここでまた一つ注意
初期設定ウィザードの中で、PT1 ドライバーの組み込みがあって、その中でマシンの再起動があります。この再起動の中で、ドライバーのコンパイルが走って、recpt1 というツールをインストールします。インストール先は、/usr/local/bin/recpt1 なんですが、このインストールに失敗するパターンがありました。C コンパイラが壊れてて、コンパイルできず、recpt1 のインストールに失敗していた模様です。
こうなってしまうと、まぁコンパイラをインストールしなおすとかやってもいいんでしょうけど、仮想イメージを潰してマシンごと再インストールした方が早いです。

さて、無事にインストールは終了。あとは適宜つかいましょ

B-CASカードの再発行

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Bカス・・・・じゃなかった、B-CASカードというものがありますね。

この腐れカード、存在そものものがクソとしか言いようがない代物ですが、なくて困ることがよくありますね、そう、なくしてしまって困るんです。はい、なくしてしまって困るんです。もともとカードがついてない機械とかじゃないんです。なくしちゃったんです。

んでまぁ、なくしちゃったんだから、とーぜんの権利として再発行させることができます。だって、やつらの都合で使うことを押し付けられたカードなんだから。

ちうわけで、再発行してみました。


手順は、まぁわりと簡単で

  1. Webで再発行を要求する
  2. 代引きで手数料をはらう

以上!

Webからの発行要求はここからやります。なんかメンドクサイ注意事項だ、ガイドラインだを読んだことにしないといけません。
再発行理由、カードの種類、メールアドレスを入力します。
すると、登録したアドレス宛に、仮申し込みメールがきて、メール中に書かれたリンクをたどらされます。ナマイキにメールアドレスの本物チェックです。

リンクをたどって、要求を再開すると、カードをさす機械の型番、カードの送り先を入力します。

申し込みから3日後に代金引換ゆうメールで届きました。DSCN5654.JPG必要なら、要求しましょう

QNAP TS-412の性能

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うちのサーバシステムは、CPUに DELL T110II を2台、ストレージに、QNAP TS-412 を使っております。

仮想化は、無償版 VMware ESXi 5.5 Update2、ストレージとの接続はNFS。QNAPを使うことを選んだのも、NFSをサポートしてるからなんですね。まぁ、買ったあとに、iSCSI もサポートしてて、これでも ESX とつながることは後でわかったんですが、結局 NFS でつないでおります。


で、本題

突然、仮想マシンのレスポンスが以上に遅くなるという現象がでました。あれこれ調べてみたところ、こんな異常が見つかるではありませんか

  1. vShpere Client でホストのデータストアパフォーマンスを見ると、読み取り待ち時間、書き込み待ち時間が最大で 1500msec くらい記録されてる
  2. TS-412 のリソースモニターで、CPU使用率が70%異常、100%もたまにでてる
  3. 同リソースモニターで、メモリ使用率が50% を超えたあたりをふらふらしてる
  4. TS-412にSSHでログインして、top コマンドをたたくと、Load 値が10付近になってる

どーやら、TS-412が過負荷状態に陥っているために、ストレージの応答が遅れて、仮想マシンの動きが遅くなったらしい。
ただし、ここであげたうち 4. はさほど問題ではなかったっぽい。あとで分かったことだけど。

TS-412 の uptime を確認したところ、570日くらい動き続けてるようで、なんかいろいろ溜まったんだろうなぁ・・・と、再起動を決意いたしました。まぁ、これが大変!全仮想マシン止めないといけないので、半日仕事です。

で、TS-412と、ESXを再起動してみたんですが、直りませんでした!そもそもシステムにかけてる負荷が高すぎたようです。

というわけで、対策

  • 稼動する仮想マシンを 41台から37台に削減
  • ESXホストの「仮想マシン スワップファイルの場所」をTS-412ではないところに変更

これでとりあえず落ち着きました。

落ち着いたあとのリソースモニターの結果はこんな感じ

vShpere Client のディスク待ち時間DiscWait.png本当は、100msecでも十分に遅いんですが、まぁ妥協しましょう。

TS-412のCPUモニターはこんな感じ
TS412-CPU.png

これもまぁ、低いとはいえませんが、上に張り付いてる状態よりははるかにマシってことですね。


というわけで、結論

  • TS-412の性能では、仮想マシンは40台くらいが限度
  • TS-412の性能限界は、CPUが律速になる
  • 仮想マシンの性能はストレージ性能が律速

あと、たぶん、がんばった全システム再起動は無意味だった模様。TS-412、ESXともに600日くらいなら問題なく動きそう

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