Zabbix4で古いスイッチングハブを監視する

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Zabbix4が出ました。ちうても、もう1,2ヶ月前ですが・・・・・

いい加減、Ver.2.0 の Zabbix もどないかせんとなぁ、と思ってたのですが、思い切ってあげてみることに。とはいえ、切り替えなんてムリだしょ?ってことで、現行のVer.2.0と、Ver.4.0を並行運用します。

まぁ、仮想環境なんで、Zabbix サーバマシンをもう一個作るのはそんなに難しい話じゃない。Zabbix Agent 側も上位互換があるので、当面は今はいってるAgentのまま行けるっしょ

ちなみに、Agent 側は、zabbix_agentd.conf に Server=server1,server2 とコンマ接続でサーバを列挙すれば、両方から監視できます。

Zabbix Server Ver.4 から Agent Ver1 から Ver.4 まで監視できます。逆にServer Ver.2.0 では、Agent Ver.4 は監視できませんでした。


さてさて、Zabbix 4 なんですが、立ち上げてみたら一個問題が。

SNMP でスイッチを監視しようとしたら、ポートごとのインターフェーストラフィックが取得できない。

zabbix-1.png「そんなOIDねーよ」って言われちゃいます。

なんで・・・?と調べてみたところ、取得してるMIB値が net.if.in[ifHCInOctets.1] になってるんですね。

MIB 値 ifHCInOctets ちうのは、インターフェースごとの In 方向オクテット数なんですが、64-bit カウンタです。

SNMPって、もともと数値は 32-bit までだったのが、数年前(もう10年くらい経つ?)から64-bit カウンタが使えるように拡張されました。

なもんで、ifHCInOctets は必ず対応してるとは限りません。一方、32-bit カウンタはifInOctets という MIB で、こっちはまぁほぼ間違いなく対応してます。

ちうわけで、Zabbix 4 に 32-bit インターフェースカウンタを読ませましょう。という話です。

要約したら、「Zabbix のテンプレート弄って追加しろ」ってだけなんですが、

[テンプレート]-[Template Module Interfaces SNMPv1]-[ディスカバリールール]-[Network Interfaces Discovery]-[アイテムのプロトタイプ] を開きます。

[Interface {#IFNAME}({#IFALIAS}): Bits received] をクローンすると早いでしょう。32-bitカウンターを追加します。

zabbix-2.png変更するのは、名前(64-bitカウンタとかぶるとダメなので)、キー、SNMP OID。

名前キーOID
Interface {#IFNAME}({#IFALIAS}): Bits received net.if.in[ifHCInOctets.{#SNMPINDEX}] 1.3.6.1.2.1.31.1.1.1.6.{#SNMPINDEX}
Interface {#IFNAME}({#IFALIAS}): Bits received(32-bit) net.if.in[ifInOctets.{#SNMPINDEX}] 1.3.6.1.2.1.2.2.1.10.{#SNMPINDEX}
Interface {#IFNAME}({#IFALIAS}): Bits sent net.if.out[ifHCOutOctets.{#SNMPINDEX}] 1.3.6.1.2.1.31.1.1.1.10.{#SNMPINDEX}
Interface {#IFNAME}({#IFALIAS}): Bits sent(32bit) net.if.out[ifOutOctets.{#SNMPINDEX}] 1.3.6.1.2.1.2.2.1.16.{#SNMPINDEX}

 既存の 64-bit カウンターと並べて、こんな感じの監視キーを作ってあげます。

zabbix-3.pngこれで無事監視できるようになりました。

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このページは、ほーりーが2018年12月 9日 05:45に書いたブログ記事です。

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