Ethernetケーブルといえば当然ながら自作するもので、ふつーはRJ-45コネクターとカシメ機を常備しているものかと思うのですが、Ethernetって光もあるんですよね。
あれ?光ケーブルの自作って・・・・・・?ってお話です。
建物間を結ぶ光ケーブルが必要になったんですが、長い光ケーブルって高いんですよね。なもんで、ヤフオクをごそごそ。
電線とかに張ってある屋外用のケーブルでございます。これと同じものが3個で1万とかなんで、とりあえずポチ。
さて、ケーブルだけ手に入れたはいいものの、コネクタをつけるのが厄介なのです。
まずは工具
そんな何度も使うようなもんでもないので、安く上げたいなぁと。というわけで、安い加工工具をポチ。あと、ファイバーケーブルにはケーブル補強にやたら強い繊維を使った補強材が入ってるので専用のはさみが必要だったりするのです。(あ、写真にはさみいれるの忘れた)
そして、取り付けるコネクタ
どれが使えるかなぁと、いろいろ買ってみたんですが、まず必要なのが左上の仮設用コネクタ。これが便利。本来はケーブルの方端にSCコネクタを仮付けして、もう一端に正式なコネクタをつけるためのものなんですが、お手軽さゆえに、この仮設コネクタだけで最終形態にしちゃうのも手かなと。ただし、1個2000円もするのでお高いです。
んで、仮設じゃなくて正式なコネクターとしてつけるのが右のSANWAのコネクター。こっちだと、1個あたり500円程度なので、運用系はこっちにしたいところ。
あと、左下のコネクタ、これは使いこなせなかったので、省略。
さて、それじゃコネクタ加工をはじめましょ。まず、光ファイバはガラスなんで非常にもろい。なにかのはずみにケーブル引っ張ったりすると、あっさりと折れたり切れたりするので、ケーブル端を固定することを考えましょう。
こんな感じで木の板に固定。ただ、これをやってもやっぱり失敗して折ったりするので、ケーブル外皮は長めに剥いておいた方がいいです。
次にケーブルの被服剥き。
ここで注意。このストリップはストリッパーを強く握って、ケーブルの先端までしっかりと剥き切ること。
光ファイバーを剥いたところをよーーっく見ると、被服が2重になってるのがわかります。剥いた根元付近に、芯線と同じような透明被服があるのが見え・・・ますか?この透明被服をしっかりと剥いておかないと、ケーブル加工に失敗します。
次はケーブルの先端加工。これが光ファイバー加工の肝中の肝です。これをちゃんとやっておかないと絶対にリンクしません。
使うのは工具写真に写ってる真ん中の先端加工専用の工具。単体でも売ってるみたいです。これにストリップしたケーブルを設置する。
やや右よりの丸いのがカッターの刃。で、その左右両方に黒いスポンジ(?)があるんですが、ケーブルの先端が必ず右のスポンジに乗るように設置します。右のスポンジまで届いてない状態でカッターを動かしてもケーブルは切れません。あと、ケーブルストリップの際の透明被服が刃の部分に残ってると、やっぱりケーブルは切れません。
仮設用コネクタをつけてみましょう。丸いボタンを押しながら慎重にケーブルを差し込んでいきます。
そのうち、コネクターの先端からケーブルが出てくるので、出てきたらケーブルの先端とコネクタの先端が一致するところまで引き戻します。(この写真は先端からケーブルが出た状態。ここから引き戻す)
ここまで来たら、ケーブルに光が通せるはず。
片方のケーブルができたら、SFPに接続してリンク状態を見ながら加工したほうが楽です。
SC-FCの変換パッチケーブルを準備しておくのを忘れないように。
もう一方をSANWAのコネクタにつけます。
この写真は、もう一方の仮設用コネクターもSANWAコネクタに付け替えたあとですね。
SANWAコネクタをつけるときは、ケーブルとコネクタを接着剤でくっつけます。
接着剤を爪楊枝にとって、ケーブルに塗りつけながらケーブルをコネクタに差し込んでいきます。
私が使った接着剤は、安定の SuperX
このチェックは光ケーブルをループバックさせて、同じSFPのRXとTXを直結してます。とーーーーぜんですが、運用中のスイッチでやらないこと。ループしちゃいます。
端末とかをつないでなければ、スイッチにパケットが入らないので、ループさせても問題ありません。
さぁ、光ネットワークを運用しませう。
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