QNAP TS-412の性能

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うちのサーバシステムは、CPUに DELL T110II を2台、ストレージに、QNAP TS-412 を使っております。

仮想化は、無償版 VMware ESXi 5.5 Update2、ストレージとの接続はNFS。QNAPを使うことを選んだのも、NFSをサポートしてるからなんですね。まぁ、買ったあとに、iSCSI もサポートしてて、これでも ESX とつながることは後でわかったんですが、結局 NFS でつないでおります。


で、本題

突然、仮想マシンのレスポンスが以上に遅くなるという現象がでました。あれこれ調べてみたところ、こんな異常が見つかるではありませんか

  1. vShpere Client でホストのデータストアパフォーマンスを見ると、読み取り待ち時間、書き込み待ち時間が最大で 1500msec くらい記録されてる
  2. TS-412 のリソースモニターで、CPU使用率が70%異常、100%もたまにでてる
  3. 同リソースモニターで、メモリ使用率が50% を超えたあたりをふらふらしてる
  4. TS-412にSSHでログインして、top コマンドをたたくと、Load 値が10付近になってる

どーやら、TS-412が過負荷状態に陥っているために、ストレージの応答が遅れて、仮想マシンの動きが遅くなったらしい。
ただし、ここであげたうち 4. はさほど問題ではなかったっぽい。あとで分かったことだけど。

TS-412 の uptime を確認したところ、570日くらい動き続けてるようで、なんかいろいろ溜まったんだろうなぁ・・・と、再起動を決意いたしました。まぁ、これが大変!全仮想マシン止めないといけないので、半日仕事です。

で、TS-412と、ESXを再起動してみたんですが、直りませんでした!そもそもシステムにかけてる負荷が高すぎたようです。

というわけで、対策

  • 稼動する仮想マシンを 41台から37台に削減
  • ESXホストの「仮想マシン スワップファイルの場所」をTS-412ではないところに変更

これでとりあえず落ち着きました。

落ち着いたあとのリソースモニターの結果はこんな感じ

vShpere Client のディスク待ち時間DiscWait.png本当は、100msecでも十分に遅いんですが、まぁ妥協しましょう。

TS-412のCPUモニターはこんな感じ
TS412-CPU.png

これもまぁ、低いとはいえませんが、上に張り付いてる状態よりははるかにマシってことですね。


というわけで、結論

  • TS-412の性能では、仮想マシンは40台くらいが限度
  • TS-412の性能限界は、CPUが律速になる
  • 仮想マシンの性能はストレージ性能が律速

あと、たぶん、がんばった全システム再起動は無意味だった模様。TS-412、ESXともに600日くらいなら問題なく動きそう

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このページは、ほーりーが2016年2月 6日 13:10に書いたブログ記事です。

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