もう2週間も前になるのですが、「トラベリングオーガスト2015」というイベントがありました。
そう、もうあれから2週間たったんですよ。イベント直後にブログ記事書こうかどうしようかなぁと思いながら、放置していたんですが、2週間経っても、いまだに忘れえないので、これは書くしかありません。
トラベリングオーガスト2015それは、エロゲの音楽をフルオーケストラで演奏するコンサートです。
何を言っているのかわからない?そりゃそうでしょう。私も最初は分かりませんでした。
だって、エロゲですよ?世間一般様からすると、高尚とは程遠い、いまだに蔑んで見るような輩がいっぱいいる作品世界。それをヨーロッパを中心に連綿と受け継がれ、育て上げられてきたある意味もっとも高尚な文化手法であるフルオーケストラでコンサートを開いてしまおうという、そんないろんなものに挑戦を挑んだイベントです。
これ以上のものはありません。至高とはこういうものを言うのでしょう。
オーガストの作品に「穢翼のユースティア」という作品があります。ノーヴァスアイテルという異世界で繰り広げられる物語。舞台のイメージは、地球の中世ヨーロッパに近い世界です。当然のように、王城があります。作中でこの王城のシーンになると「Crossandra ~クロッサンドラ~」という曲がBGMで再生されます。王城なんですからとにかく荘厳な音楽が流れます。荘厳な音楽といえば、フルオーケストラの音楽です。
元のゲームではDTM制作された荘厳が音楽が、王城のシーンを彩ってくれます。まだ幼さの残る国王と、天使の力を受け継いだ少女の物語が、天空に浮かぶお城の中で繰り広げられ、涙なくては物語を堪能できませんでした。それをですね!まさかの本物のオーケストラが奏でます。
本物って、こういうもののことを言うんですね。
今までゲームで聴いていたDTM制作された音楽、偽物だとか失礼なことを言う気はありませんが、この生オーケストラで奏でられる「Crossandra」こそ、本物のCrossandraだったんですね。
そして、このイベントがさらにすごいのは、なんと会場が東京オペラシティー。世界屈指の音楽ホールです。
ヨーロッパに見られる伝統的音楽ホールによく似てはいますが、やっぱり最新劇場。随所にハイテク装備があります。
こんな音響は世界トップクラスの会場で、まさかオーガストの曲を拝聴できる日が来るだなんて、夢にも思いませんでした。オーケストラは、常設のものではなく、今回のイベントに合わせて編成された、「Active Planet's オーケストラ」と名乗っていて、急場しのぎでは??という心配もしたんですが、まさしく杞憂。技術的なところをじっくり聞けば、1回目の公演では音がそろってないところがないではなかったものの、オーガスト曲をオーケストラで聴くという感動に比べれば誤差でした。しかも、1回目の公演に比べて2回目の公演は上達してるし・・・・
2週間たっても、いまだにノーヴァスアイテル城に鳴り響くファンファーレが忘れられません。
なお、この東京オペラシティーは「夜明け前より瑠璃色な」の背景としても使われています。
最後に、オーガストさん、Active Planet's さん、どうか、どうか今回のオーケストラの音源をハイレゾ音源でリリースしてください!なにとぞ!!
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