PCM5102A を動かしてみる

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PCM5102AというDACチップがあります。Raspberry PI の I2S に DAC を直結しよう!っていうときの、定番チップ。なにが良いかっていうと、MCLK Pin を GND に落とすと、内部の PLL で MCLK を自己生成してくれる。つまり、Raspberry PI みたいに、MCLK 出力をもっていない装置にもつなぎやすい。

なのでまぁ、チップを使ってみようと、データシートを読むわけです。そして、データシートの最後のほう(PDFの27ページ)にある、サンプルアプリケーション回路図。まぁ、この手のチップなんて、このサンプル通りにつくって、ハイ出来上がり。というのが定番コースなんですね。

今回ハマったのは、この回路図の中の Pin 1-5 周り。Charge Pump 関連の部分。PCM5102A 自体は 3.3V 電源一個で駆動できるんですが、オーディオ関連なので普通は内部で正負の 2 電源を必要とします。じゃあ、負電源はどうするのか?石の内部で作るわけです。

電源回路となれば当然出てくるのが、それなりの容量をもったコンデンサ。サンプル回路にも 2.2uF というそれなりのサイズのコンデンサが 2 個乗っています。

2.2uF もの容量を積めといわれれば、ふつーは電解コンデンサを載せたくなるわけで、電解2.2uF を乗せてみました。

そしたら、音が出たときに音が割れる。大きな音が出るときにびりびりと割れるような音になったり、音が一瞬とまったり。ためしに、Pin-5 VNEG にオシロを当ててみたところ、電圧が派手に踊ってました。

どうやら、電解の反応の遅さが効いてしまってるよう。仕方ないので、パラレルに 0.1uF 積層セラミックを追加して解決しました。

DSCN4601.JPG電源のパスコンは積層セラミックを使いましょう。

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このページは、ほーりーが2015年3月 9日 22:00に書いたブログ記事です。

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