RoundCubeを動かす

RoundCubeという、Webメールサーバがあるのです。IMAPと、SMTPに対応したMUAでWebブラウザからメールにアクセスできる。

なんでそんなもんを?というと、自宅サーバにこれを立ち上げて、ブラウザでアクセスできるようにすれば、タブレットとかからメールにアクセスできるかなぁと。タブレットだとGmailのメールしか使えないから、gmail.comじゃない、普段使いのアドレスからのメールが出せなかったのね。

ちうわけで、RoundCube を立てる。このソフトの構成は、実態がPHPスクリプトの集まり、バックエンドにMySQLか、PostgreSQLをデータベースとして使い、フロントエンドはPHPが使えるWebサーバ、まぁ普通はApacheですわな。

私が立ち上げるんだから、とーぜんOSはFreeBSD、データベースはPostgreSQLになるわけです。

さてさて、インストール手順、行って見ましょう

  1. OSをインストールする
  2. Portsから必要なものをインストールする
    mail/roundcube
    www/apache24
    www/mod_php5
    postgresql92-server
    lang/php5-extensions
  3. PostgreSQLデータベースの初期化、起動
  4. Apacheの設定
  5. PHPの設定
  6. roundcubeの設定ウィザードを実行

こんな流れです。

まず、OSのインストール、最新ということで、FreeBSD10.0です。

つぎにPorts。これは順番に入れていけばいいんですが、注意すべきはphp5-extensionsのオプション。デフォルトに FILEINFO / MCRYPT / EXIF の3つを追加する。

さらに次は、データベースの初期化。

% initdb -D /usr/local/pgsql/data/

% createdb -U pgsql -O roundcube -E UNICODE roundcubemail

不本意だが、Unicodeでデータベースを作らないといけないらしい。あとは rc.conf を書き換えて、PostgreSQL を起動

お次は、何度やっても、なかなか覚えないApacheの設定をします。httpd.conf を何箇所か書き換える

RoundCube のインストールディレクトリをWebに公開する設定。Apache2.6 から Require all granted こういう項目が増えたらしい

Alias /roundcube /usr/local/www/roundcube/
<Directory "/usr/local/www/roundcube">
   Options FollowSymLinks
   AllowOverride AuthConfig Limit
   Require all granted
</Directory>

拡張子 .php を PHP スクリプトとして動かす設定

AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps

ファイル名を省略してアクセスしたときの Index ファイル名に、index.phpを追加する設定

DirectoryIndex index.html index.php

最後、PHPの設定。php.ini に Timezone を設定する。

さぁ、コンソールを離れて、GUIの世界へ。ブラウザから http://SERVER/roundcube/installer/ にアクセス。あとはGUIに沿って設定するだけ!(たぶん)

全部できたら、最後にこのページを参考に、メールの文字コードをJISに変えておこう。メールでUTF-8なんて使うんじゃねぇ!

このブログ記事について

このページは、ほーりーが2014年12月10日 21:54に書いたブログ記事です。

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